海外バスケ
一般人(中編)

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アメリカマイナーリーグを渡り歩く

  • アメリカに渡って4年半。様々なマイナーリーグ(EBA、USBL、NPBL)を経験してきたわけですが、各リーグのレベルや待遇は?
  • 栗原選手:USBLはその中でもレベルはトップでしたね。他のリーグが終わったオフシーズンに行われるので、Dリーグの選手や海外のリーグで活躍している選手もいました。僕が初めてトライアウトを受けたのはネブラスカのチームでしたが、練習を見ていただけでも思わず「ウワッ」と言っちゃうようなプレイがどんどん出てくるようなリーグでした。ネブラスカの時はホテルも食事も用意されていて環境は最高でした。最終選考で落ちちゃいましたが...。
    翌年はデラウェアのチームに受かって実際にプレイしましたが、レベルはメチャメチャ高かったです。実際に対決したのは、ジャマリオ・ムーン(キャブス)とか、AND1チームのBest Kept Secretとかは凄かったです。どの選手もガタイがNBA級でしたね。残念ながらその後、USBLは潰れちゃいました。
    NPBLも潰れちゃったけど、レベルは高かったですし、なんと言ってもリーグチャンピオンになりました。
    EBAはチームによりけりで、おっさんしかいないチームなんかもあったけど...。でも今は整備されて来てEBAから海外リーグへ行く選手も出てくるなど、環境は良くなってきてるようです。東海岸はABAよりもEBAに行く選手の方が多いし、チームが潰れてないですね。
  • チームのコーチなどからの評価はどうでしたか?
  • 栗原選手:USBLの時は控えだったけど半分くらいはプレイタイムをもらえて、それ以外のリーグではスターターとして起用してもらってました。流れを変えたり、チームに勢いをつけるガードとして期待されてるようでした。PGやSGと状況によってポジションは変わってたけど、コーチは明確に指示を出してくれるのでやりやすいです。一番おもしろかったコーチからの指示は、「あのガードはやっかいだから、チャージング取ってこい」って(笑)。そんな細かくて明確な指示は初めてでしたが、もうそれしか考えずに2つのチャージングを取って、相手を退場させました。
  • そこまで細かく指示されると選手としてはどうなのでしょうか?
  • 栗原選手:やりやすいですよ。Dリーグのキャンプの時はセットプレイを細かく支持されました。日本と比べると、メンタルのことを言うコーチは少ないです。タイムアウトを取った時も、技術や必要なプレイをしっかり指示してくれます。アメリカでゲーム中に根性論を聞いたことはないです。笑
    ゲーム終盤に日本のコーチはよく「ディフェンスをがんばれ」とか言うじゃないですか。アメリカのコーチは、「ボールマンにプレッシャーがないから、そこにプレッシャーをかけろ。その後にボックスアウトしろ」など的確な指示を出してくれます。
  • トライアウトで切られた経験もあるかと思いますが、その時にコーチから助言をもらったりできるのでしょうか?
  • 栗原選手:そこは選手次第で、コーチに聞きに行けば教えてくれるし、聞きに行かなければそこでおしまい。日本人は謙虚さが売りだけど(笑)、それではアメリカでは生きていけないし、自分のためにもならない。英語が分からなかった頃は聞きたい部分だけを辞書で調べて覚えていったけど、結局何言ってることがわからなかったりしましたけどね。笑

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積極的に動いたもの勝ち

  • アメリカにいるといろんなチャンスや情報が瞬時に入ってくると岡田卓也選手も言ってましたが、それを感じてましたか?
  • 栗原選手:自ら動くことによっていろんな情報を聞けるし、ジムに行ったらいろんなバスケに関わる人がいます。フツーのおっさんかと思って話してたらDリーグのコーチの知り合いだったり、他にもNBAのキャンプに参加していた選手やフランスリーグの選手など、確かに日本よりもバスケに関わる人は多いかもしれません。
    でも、同じことは日本でだってできるはずです。隣のおっさんがbjリーグの関係者かもしれないし、HOOPにいるアメリカ人と仲良くなったら、「アメリカ挑戦する時にはオレのお婆ちゃん家に泊めてやるよ」ってなるかもしれない。アメリカの方がその先にある目標(NBAとかね)につながりやすいかもしれないけど、根本的には日本でも変わらない。トライアウトの情報も結局は日本でネットで調べて行ったのが始まりですしね。動いたもの勝ちです。

合格率=2/150

  • 様々なリーグのトライアウトを経験してきましたが、簡単に受験できるのでしょうか?
  • 栗原選手:オープントライアウトはお金を払えばどこでも参加できます。NBAは無理ですが、それ以外はだいたい受けられると思いますよ。
  • トライアウトからキチンと受かる選手もいるのでしょうか?それとも単なる資金集めなのでしょうか?
  • 栗原選手:まぁ、何人かは...。でも、コーチの知り合いだったりとかが多いかな。USBLのトライアウトを受けた時、150人くらい受験生がいましたが、受かったのは僕ともう一人だけでした。それ以外に受かってる選手はコーチの知り合いやコネのある選手ばかりでした。
  • 数日間に渡って行われるトライアウトキャンプは実際には何日くらい行われるの?
  • 栗原選手:トライアウトをパスして、次にトライアウトキャンプがあって、ベテランズキャンプと流れて行くのですが、USBLの時に体験したのは3ヶ月です。
  • 3ヶ月ってUSBLのシーズンとほぼ変わらない期間になるのでは?
  • 栗原選手:そうです。3ヶ月間ずっと緊張しっぱなしです。リーグ始まる前、早い段階から集められて、練習がある度にコーチから連絡があるんです。「今日来い」とか「明日●時に来い」とか。デラウェアのチームだったのですが、NYに住んでいたので、連絡を受けたら片道2時間かけて通うんです。大変でした。

後編は後日に続く。次回はDリーグキャンプのこと、そして未来像を語ってもらっています。






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