アメリカバスケ
アメリカンドリームは夢か幻か...(中編)

「やる場所が限られている...」とネガティブな答えが返ってきて終わった前回からの続き。アメリカにいるからこそできた日本人チームでサマーリーグに挑んだGR JAPANのこと、そしてリンク栃木・川村卓也選手のアメリカでの評価に迫る。

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プロ意識を学ぶGR JAPAN

  • 3年間、夏にはbj選手などを擁するGR JAPANをサマーリーグに挑戦させたり、精力的な活動ができているのも、岡田選手がアメリカでプレイしているからではないですか?
  • 岡田選手:そうですね。GR JAPANは昨年3年目にして、NBA選手をトレーニングしているコーチに1週間みっちり鍛えてもらうことができました。ファンダメンタルを学び、自分の欠点をそれぞれが見つけられたと思います。NBA選手とのピックアップゲームも経験でき、今後も続けて行きたいと思っています。毎年出場しているABAサマーリーグは、フリーエージェント選手などレベルの低い選手がいるのも事実です。ただ、下手でもプロになるために必死になってるハングリーな選手が多いわけで、そういう選手たちと気を抜けないゲームをすることでプロ選手たちが感じる部分も多いと思っています。
  • GR JAPANのアメリカ短期挑戦で一番選手たちの身になっていると思うところは何でしょうか?
  • 岡田選手:それはプロ意識です。勘違いする人も多いのですが、アメリカに行けばうまくなれるわけではないですし、日本でだってうまくなれます。GR JAPANでは、自分の存在価値を見つけたり、さらに他の選手たちに与えられるようになって欲しいです。プロ意識というよりも、バスケに対する姿勢を分かって欲しいのかもしれませんね。もちろん技術もしっかり学べています。コンディショニングコーチはデレック・フィッシャー(LAレイカーズ)を教えているのですが、フィッシャーと同じメニューを用意されたら、最後までできる選手はいませんでした。NBA選手と同じトレーニングを受けるだけでも刺激的です。
  • GR JAPANでのコーチ招へいなど、アメリカではどのようにネットワークを広げているのでしょうか?
  • 岡田選手:僕の運の良さもあります。ポール・ウエストヘッド(LAレイカーズや松下電器などで指揮を執った名監督)やマジック・ジョンソン(元LAレイカーズ、初代ドリームチームメンバー)などを始め、10年間くらいLAに通ったことで顔を覚えられたのが大きいです。そして今回、BDA*というエージェント会社の社長と出会えたことで、NBA選手のコーチを招へいできました。BDAが抱えるNBA選手には、カーメロ・アンソニー(デンバー)、スティーブ・ナッシュ(フェニックス)、ロン・アーテスト(LAレイカーズ)、ヤオ・ミン(ヒューストン)など錚々たる選手がいるビッグな会社です。そのことも大きいですが、やっぱりプレイしていて顔を覚えれることが大きいですね。アメリカの選手やエージェントも海外でのプレイ先を探しているので、情報を共有したりしているうちにいろいろとつながってきました。
    ※BDA:NBA選手もさることながら、レラカムイでプレイしたジャワッド・ウィリアムズもBDA契約選手。現在クリーブランドでプレイ。

川村卓也の評価

  • BDAは昨シーズンのJBLプレーオフをご覧になったわけですが、その感想はどのように言ってましたか?
  • 岡田選手:外国人選手に関しては、BDA契約選手の方がレベルは高いと言ってました。また、日本はもっと環境を良くすれば、強いチームはできるとも言ってました。
  • プレーオフに出ていなかったリンク栃木の川村選手に白羽の矢が立ち、NBA挑戦をさせたわけですが、BDAの川村選手の評価はどうでしたか?
  • 岡田選手:レイカーズにサーシャ・ブヤチッチという選手がいるのですが、BDAが養子にして面倒を見ていたくらい有望な選手です。今回、裏切るような形でコービーの所属するエージェントに変えてしまったのですが、そのサーシャと同じくらいの評価をBDAはしています。「あのシュートセンスは天性だ。フィジカルを鍛えれば問題無い」と言ってました。もう一年早くに紹介してくれればベストだったようですが、まだ若いので期待できるそうです。僕自身も日本のバスケを見て、川村が一番NBAに近いと思います。

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川村卓也の凄さとは?

  • トレーニングキャンプ中は岡田選手がコーディネートしていたわけですが、岡田選手から見てそのトレーニングへの対応などはどう見えましたか?
  • 岡田選手:やはりやったことのないトレーニングでしたので、最初は大変だったと思います。しかし、川村のスゴイところは、何回かやったらすぐに自分のものにできる順応力がありました。彼の意識の高さを感じました。
  • 海外でプレイするに辺り、食事や言葉の問題など生活環境への順応力はいかがでしたか?
  • 岡田選手:食事も通訳もすべてにおいてBDAがサポートしていましたので、問題ありませんでした。ただ、彼自身も「英語を学ばないといけない」とは言ってました。
  • それは知らなかった。BDAがフルサポートするくらい川村選手には期待されていたんですね。
  • 岡田選手:もちろん!昨夏、イタリアにも行ってプレイしたのですが、そこでも評価は高かったです。
    18チームものNBAチームオーナーが見守る中でプレイして、キャブスのオーナーも褒めてましたからね。今だから言えますが、たまたまサンズに行くことが先に決まっていました。だからキャブスを断っただけで、もし逆だったら今頃ベンチにいたかもしれません。分からないですけどね。

トライアウト=受験

  • フェニックスを選んだ理由は?
  • 岡田選手:BDAのつながりというのも大きいです。サンズに照準を絞って、BDAのコーチ陣がチームにフィットできるトレーニングを川村に課すんです。日本で言うと受験みたいでしょ。笑
  • それはスゴイ。チームのシステムを分析して、それにフィットさせたり、逆に足りない部分を補う戦力になるべくトレーニングをするってこと?
  • 岡田選手:そうですね。

次回(1/22配信予定)に続く。
次回は、川村選手のNBAに行ける可能性と他の日本人選手への期待度、そして岡田選手の今後について。

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