ストリートボール
はじめの一歩(YOSKトライアウト体験記)ー後編

YOSK自身も驚いていたSOMECITYオールスター、まさかのファン投票2位!そんな人気者YOSKと、トライアウトを終えた後に、木場のバスケカフェBALL TONGUEへと移動。お腹を満たしながら、ゆっくりとトライアウトの総括と今後について語ってもらった。ちなみにYOSKはトマトとマヨネーズがキライだとか......。

トライアウトをやる意味はある

  • 改めて今回、ひとつ殻を破ってトライアウトに挑戦したわけだけど、バスケに対することなど自分の中での変化みたいなものを感じてる?
  • YOSK:きっとbjのトライアウトだけだったら、結局は実績のある選手しか残らないのかなぁって思っちゃったと思うけど、リンク栃木のトライアウトを受けて、最終面談まで残れたことはすごくプラスに感じてる。まだ、結果は分からないけど、少しはオレの実力も認められたのかなって。
    実力があるから実績もあるとは思うけど、結局選ばれるのがそれ(実績)だけだと、受けてても「ちゃんと見てもらえてるのかなぁ」って不安に思ってた。bjトライアウトでも、三彦さんに声をかけていただき、それなりに目をつけてもらってるんだなって。そう考えると、トライアウトも「やる意味はある」と実感した。
    ただね...。一回、オレをチームに入れてみれば良いんだよ。そしたら、結果くらい出すっつうの!笑。
  • それはね、みんなが思ってると思うよ。見に行けなかったけど、リンク栃木のトライアウトはどんな感じだった?
  • YOSK:あっちこそ見に来て欲しかったね。オレのギラギラ度を!そこに全ての照準を合わしていたので、かなりやってやったよ。あの時はトライアウト用に準備してたからね。
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仕掛人・勉族ぬま

  • リンク栃木の時が初めてのトライアウトになったわけだけど、どんな準備してたの?
  • YOSK:パスはするけど7割しない。もちろん無理はしないし、合わせられるヤツがいるならばパスするけど、とにかく自分でやるって決めてた。最後10人に絞られた時に、ガードがいなくてシューターの大学生がやったんだけど全然ダメで。試合の流れの中でオレが変わったら、40-8で相手をボコした。ガードも行けるなって思ったよ。
  • 自分のチームならばポジションは決まってるけど、トライアウトや今後は自分がチームにフィットしなければいけないからね。リンク栃木だったり、bjに行ったとしたらどのポジションになると思ってる?
  • YOSK:まぁ、1(PG)か2(SG)ですよ。BAD BOYS(YOSKが所属する神奈川県のクラブチーム)では2か3(F)。3はまず無いでしょ。オレがマークできないもん。でも1番はキライじゃない。
  • 今回、ぬま君がきっかけという話だったけど、具体的にはどのようにサポートしてくれていたの?
  • YOSK:元々はストリートでプレイすることが好きじゃなかった。前にも言ったよね。ルールも定まってないし、ファウルは吹かれないし...。LEGENDはおもしろいから、もうLEGENDだけで良いやって思ってた。そんな時にぬまさんから勉族にスカウトされて「SOMECITYも意外とおもしろいよ」って言われてたんだけど、その時は答えが出なかったんだよね。そこからその話題が出ることは無かったんだけど、オレがきっかけだったのかな...。なんかSOMECITYの話をしたら、急に話が進んで勉族でやってみる決心がついた。勉族に入ってから、もっと上を目指したいってなことをふと話す機会があったんだよね。そしたらまた、ぬまさんがグイグイ引っ張ってくれて、話とかもいろいろと進めてくれたりして。今回トライアウトを受けられたのも、ぬまさんが全てです。

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親父との約束

  • YOSK:実は.........。オレ、今年で25歳になるんだけど、もともと親父との約束があって、「25歳まではバスケ中心の生活でも良いけど、26歳になったら仕事を中心にした普通の人になれ」ってずいぶん昔っから言われてた。
    その当時は気にしてなかったけど、実際にその年齢に近づいて来たら、いつまでもブラブラしてられないし、今年が最後だって決めている部分もある。
    これまでも「上のレベルでやりたい」とは言ってたけど、口だけで何も動いて来なかった。オレの性格だし、良くない部分でもある。そんな時にぬまさんが、「落ちることは何も全然恐いことじゃない」って言われた。今までも恐いとは思っていなかったつもりだけど、頭の片隅にその部分は絶対にあった。なおさら、LEGENDでプレイしていて顔も割れている部分もあり、落ちたらヤダっていう気持ちは知らない間に強くなっていた。でも、ぬまさんの一言で吹っ切れはしなかったけど、恥ずかしいことじゃないし、やりたいことがそこにあるんだから、挑戦しないといけないなって思った。ぬまさんの一言がオレの重たい足を動かしてくれた。
  • 昨年インタビューした時も、その重たい足の話題になったけど、それでも今回前進したのはいろんな人に勇気を与えたと思うよ。
  • YOSK:オレは昔っからそうだけど、ホントに周りの人に恵まれてる。職場の人間関係がウザイって言う話も聞くけど、オレは恵まれているからそこはすごくラッキーだなって。
  • 平日開催となったbjトライアウト二次選考だったけど、職場の方は今回の挑戦を知ってるの?
  • YOSK:知ってる。LEGENDも見に来てくれたりしてる。
  • それは良いね。もしもの時にも温かく迎えてくれる環境は、先の見えないバスケ選手にとっては本当にありがたいね。
    では、半年後や来シーズン、自分はどこで何してると思う?もしくは何をしていたい?
  • YOSK:難しい。どこにいたいかと言ったら、JBL2、bjリーグ......JBL。5on5を高いレベルでやっていたいよね。

今はみんなに感謝

  • その夢に向けて一歩前進したトライアウトとなったわけだけど、現実に近づいて来た感じはする?
  • YOSK:それはもちろん近づいている感はある。ただ手応えを感じてるかって言われると、経験が無いので何とも言えない。自分から動いたし、bjは一次選考を通過できたし、リンク栃木も最終面談まで行けたので、近づいているって感じてるよね。
  • 重たかった足をようやく前に進めることができた自分を褒めるとしたら?
  • YOSK:確かにこれは褒められることなのかもしれない...。でも今は、それよりもみんなに感謝したい。ぬまさん、彼女、BAD BOYSのみんな、もちろん親もそうですし、いろんな人に助けられて進むことができた。オレ一人だったら、絶対に今回も受けてなかった。褒めるのは受かってからだね。今はみんなに感謝!
  • 最後に自分の殻を破ってみて、見えたものって何だろう?
  • YOSK:フィジカル面が全く違うなって感じた。二次選考でキレイに抜き去ってレイアップに行けるってことは絶対になかった。ファーストコンタクトでドライブしても体で止められて、そこをこじ開けるってことが新たに感じたレベルだね。それがトライアウトを受けて気付かされたことだし、次のステップに進むために覚えなくちゃいけないこと。今のプレイにプラスしていかないといけない部分は多い。

2月に入り、YOSKの元に各トライアウトの結果が届いた。まずリンク栃木Dチームの結果が、その3日後にはbj二次選考の結果が書面で送られてきた。結果はともに合格。リンク栃木Dチームとは契約に向けての気持ちを整理させながら、bjは最終選考へ進むことになった。
YOSKから合格の一報を受けた時は、自分のことのように喜んだ。うれしかった。しかし、それは当事者ではないから喜んでいられた。
ここから先こそが本当の戦いであり、単なるプロバスケ選手という肩書きを得るだけではなく、プロバスケ選手としてより良い環境を確保していくための交渉など、これまでとは全く違う価値観でバスケと向き合うことになる。それこそ経験できる人も限られる未知の世界である。
来シーズン、どんなユニフォームを着て、どの舞台に立っているのか?bjリーグなのかJBL2なのか、はたまたストリートなのか?あの男の頭の中は解析不能。どちらにしても、1000人規模の「ハコ」から3000人以上のアリーナで人々を沸かす存在になって欲しい。
YOSKが本当にプロバスケ選手としてステップアップしたら、その時はこの言葉を贈りたい。
「ウケる」。笑





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