ストリートボール
ストリートだからできること。〔後編〕
今年を締めくくるべく、現王者として挑む「LEGEND CLASSIC」(12/20)、そして借りを返すべく年間優勝を狙う「SOMECITY 2009 THE FINAL」(12/26)がそれぞれ待ち迎えている。
今年のストリートボール界MVPの呼び声高いCHIHROは将来をどのように見据えているのか?と聞くと、ストリートだからこそできることを語り始めた。そして最後にCHIHIROからのお願いがひとつある。ぜひ叶えて欲しいと切に願い、このロングインタビューを締めくくる。
- LEGEND王者となり、SOMECITYでも年間チャンピオンに近い位置におり、今年は急成長を遂げましたが将来をどのように見据えているのでしょうか?
- CHIHIRO:そこは正直探しているところ。これまで負け続けて来たからね。大学卒業後にギガ(横浜ギガスピリッツ)に入ったのも、大学4年時のビデオを見返して「うわっヘタクソ」と思い、ここまでやって来てこのまま終わるわけにはいかないって思ったから。そう、何かを残したかった。
その後、LEGENDでプレイし、こんなにも熱い夏はないってほどの経験を今年はできた。LEGEND王者になって満足してたら太っちゃった(笑)。それでもSOMECITYはあったので、モチベーションを高めるのに苦労しました。今は年末のSOMECITY FINALに向けてスイッチが入ってます。その後のことは、それが終わったら考えたい。
バスケを広めたいってことは誰でも思ってることだけど、どうやったらそれを具体化できるのかを考えていきたい。そして最終的には先生になりたいって思ってる。今も非常勤講師として子供たちと触れ合ってるけど、オレがLEGENDでやってることも知ってて、すごい応援してくれてる。逆に今はストリートと掛け持ちをさせてもらっていて、その分、子供たちに100%接してあげられていないことは申し訳ないと思っている。だからこそ、先生になったらそっちの道で一本、筋を通して全うしたい。それまでの間に、このストリートで何を残していけるか。とはいえ、そんなに残された時間も多くない。だからこそ、もう一回考えて、何かやりたいし、残していきたいね。
- CHIHIRO:弱いです。まずは楽しんでバスケットをやらせてます。指導者としてはペーペーなので、子供たちから多くのことを学んでいます。トップレベルのプレイをそのまま伝えたって分かるわけないから、いかに噛み砕いて伝えるかが難しい。陸上やってた先生がバスケを教えているんだけど、この先生がバスケに対して熱い。そこら辺のプロのクリニックよりもその先生が伝えることの方が生徒たちも熱心に聞いてる。指導者の道は奥深いなぁーって。きっとオレが指導者になっても、トップに登りつめるような選手が出てくるとは思えない。でも、オレ自身がそうだったようにトップじゃなくても、一生懸命に楽しんでくれて、長くバスケットを続けてくれるような選手を育てたいと思ってる。まぁ、まだ先の話ですけどね。
- 一概には言えませんが、協会に登録しているバスケ競技人口を見ると、高校を過ぎるとガクンと競技人口が減ります。サッカーは逆なんですけど、バスケも長くプレイしてくれる選手が増えると、自然と盛り上がると思います。
- CHIHIRO:日本の「スポーツ=部活」っていうのは、根が深いから変わることは無いと思う。その中でも、ストリートが何か出来ると思ってる。だからやる価値がある。中学や高校でバスケ部を途中で辞めて、「オレ、ストリートに来たぜ」っていう子を見ると本当に悲しくなる。辞めることは簡単だけど、部活のバスケは続けた方がいいんじゃないかなぁ。日本は部活大国だし、そこをしっかり経験することで先の人生も変わると思う。
日本は仕組みが狭いんですよね。教えてる中学もそうだけど、弱いチームは10月の新人戦が終わったら春まで大会がない。それって辛くないっすか。トップ以外は成長する場が与えられない。
勝手なことを言いますけど、ALLDAY中学生の部、高校生の部とかを作って、少しでも受け皿になって各学生大会を開いたりしたらストリートとしておもしろいひとつの形になると思いませんか?
結局、このバスケオンシーズン期間の中高生は、トップレベルの学校しか大会が無いから、弱い学校がかわいそうで...。下のレベルの学校は考えてみればストリートみたいな感じだからね。何とかしないと!

- さて、LEGENDが来春から装いを新たにするわけですが、CHIHIROだったらリーグをどうしたいと思ってますか?
- CHIHIRO:LEGENDボーラー枠を増やしたら良い。質が落ちるって批判されるかもしれないけど、30人でも40人でも数を増やして、がんばってる実力のあるヤツをすくい上げたい。お客さんのためのリーグって言う大前提はもちろんあるけど、その上でもこぼれ落ちたボーラーにチャンスを与えたい。
あとは地方枠も与えて、月1回しか来れない大阪とか福岡など首都圏以外のボーラーには、その1回に勝てば勝ち点を大量にあげるとかね。
あとはトライアウトをシーズン前だけじゃなく、シーズン中も定期的にやって、途中参戦してくるボーラーがいても良いと思う。結局は、お客さんの前でやったらオレみたいに変わることができるはずだからね。しっかりと芯が一本通ったボーラーであれば、自然と変わってくるよ。LEGENDはもっとおもしろくなれる。こんなことを思ってるのはオレだけかもしれないけどね。
- 僕も以前からLEGENDは本戦前の前座試合があっても良いと思ってました。LEGENDは人気を博し、フリーの屋外も優良ハコイベントも開始前から席や場所取りで早くからお客さんが集まってくれます。その時間に、未来のボーラーを戦わせて、そのボーラーやお客さんの反応を見るのもひとつのトライアウトだと思っていました。でも、設営など運営スタッフも大変ですからね。
- CHIHIRO:本当に大変だし難しいと思いますよ。運営スタッフは本当にがんばってますからね。オレは勝手なアイディアを言ってるだけですから。笑
- それでは最後に、CHIHIROを応援してくれているファンの皆さんへメッセージをお願いします。
- CHIHIRO:いつも本当にありがとうございます。こんな生活を送るなんて全く想像していませんでした。全然知らなかった人たちとつながる瞬間があり、ファンの声援の後押しをもらった時に自分が無敵になれると感じてます。あの一体感は本当にありがたいです。これからもガンガン1on1していくので応援よろしくお願いします。あと、テキトーに代々木にいるので、1on1したければぜひ来てください。平日の夜が中心ですけどね。
- CHIHIRO:白いボールがあれば大丈夫です。ただ、白いボールが生産中止になったみたいなので、ボールメーカーさん、ストリート用に白いボールをぜひ作ってください!