SOMECITY
平塚覚醒

ピアノラインがループする流れるようなDJ UEのJAZZY HIP-HOPに癒された、開場間もない時間帯。急に秋めいた季節の変わり目。キレイなお嬢さんたちはシックな色合いのコーデにブーツ姿が目立つ。まったりとビールを煽りながら、久しぶりのイエローコートをぼんやり眺める。DJ UEが繰り出す極上なグルーヴに身を委ねていると......眠くなる。ウトウトしていたら、MAMUSHIのがなり声で目が覚める。育成リーグ「SCDL」スタートの合図だ。

下部リーグならではの熱

写真 T.C. REPSvsDICE。見た目にもう若い。DISEはカレッジボーラーズ。対するT.C.REPSにはその昔、STがヘッドコーチを務めたTeam Breakin!でトライアウトの末、合格した榊原君もいた。当時高校1年だから、まだまだ未成年だと思う。
TEAM-SのブログでANchanが「6年」というキーワードを出していたっけ。
SOMECITYが、ストリートボールが、脈々と若い世代に受け継がれていることを実感。リアルDRAGON JAMだね!

6チームに増えたSCDLは前座試合だけではなく、本編の合間にも足を踏み入れてきた。F'SQUAD vs SIMON。育成リーグのくせに盛り上がりを見せやがり、この日のSOMECITYに勢いを与えたのは間違いなくこの試合だった。
SOMECITYで何がしたいのか?何ができるのか?
ただただバスケがしたいからって試合をしているようでは何も残せない。その答えを突き詰め、TOKYO BEASTを破って(笑)、SCDLから這い上がって来て欲しい。

ジェットコースター平塚は急上昇!

110929_02.jpg平塚Connectionsは、1stシーズンチャンピオンのUNDERDOG、1stシーズンリーグ1位通過のTEAM-Sと厳しいダブルヘッダーを迎える。
まずはチャンピオンUNDERDOG。バロン・デイビスのようなヒゲをたくわえたKOJIがいろいろヤバイ。これまでビッグマンがいるチームは平塚の専売特許だったが、今やUNDERDOGの方がもろもろデカイ。
M21(190cm)はマッチアップするCHIHIRO(182cm)の上から3Pを決め、UNDERDOGリード。やられたらやり返すのがストリートの流儀。足では負けないCHIHIROがドライブでやり返し、今日は当たり日のSHIGEOがバカスカと3Pを決めるとあっという間に点差は離れ、45-37で平塚勝利。1stプレイオフ・セミファイナルの雪辱を果たした。

ラストゲームに行われた平塚2戦目の相手はTEAM-S。
ペイント内からどんどんゴールが生まれる。ガムシャラにただただリングに向かい、ボールをネットにくぐらせようと必死になっている。逆に入れさせまいとこれまた必死に体をぶつけて守る。あぁ、バスケは何て単純な作業の繰り返しなのだろうか。
原点回帰。当たり前の光景を見て、胸が空く。
そんな単純明快な攻防、点の取り合いは、当たり屋SHIGEOのチェック&リリース(攻守交代時、チェックした瞬間に放った3Pが決まること...という勝手に作った言葉)が炸裂し、54-50で平塚勝利。
1stを飾った2チームをこぞって倒したジェットコースター平塚は急上昇を始めた。

試合後、ケガの具合をCHIHIROに聞くと、おもむろに手の甲を見せてくれた。今なお痛々しい手術痕が残っており、ボコッと腫れている。その中でもしっかり活躍し、2連勝の立役者となり、本人も驚きのM.I.P.を獲得。

波の乗るMVP男HUMMER

110929_03.jpgこの日、一番楽しみにしていたのはSTREET2ELITEでのMVP男HUMMER(TEAM-S)。
LEGEND時代からずっとケガで悩まされ、ケガさえなければプロバスケ選手としても活躍できたとさえ、囁かれ続けた才能の持ち主。長らくお待たせしてしまったが、その才能が再び開花し始めている。昨シーズン、戦線復帰するや否や、ガソリンを得たハマーの如く、しかし軽快にコート内を走り回り、存在感をどんどん見出して行った。
そして、久しぶりに観た今シーズン。HUMMERもさることながら、TEAM-Sの面々は体が大きくなったような気がする。日焼けしているせいか?その辺のところを、DRAGON JAMでおなじみゴッツさんに聞くと「オレ、最近練習行ってないから分からないや」......話にならん。笑
HUMMERはボディバランス良くコンタクトされても、しっかりとゴールを決めた。それを見ればフィジカル面でも好調なのが分かる。

MVP獲得後の初SOMECITY。気負うものは無かったのだろうか?
「意識せずにいつも通りのプレイを心掛けてたのですが、周りからMVPって言われて意識しちゃいました。この名にふさわしいプレイを魅せられるようがんばります!」と、やはりこれまでとは違うものを背負ってプレイしていたようだ。
来年2月には渡米し、WORLD STREETBALL ALL STARSイベントへの参加が待っている。SOMECITYをバネにどんどん飛び跳ねて欲しい。

覚醒チャンスはいつでも訪れる

逆にMVPを破ってのし上がろうと、血の気の荒いヤングガンが牙を向いたのが420。上り調子のDELAはこねくり回して、中から外から得点を挙げる。オフェンスの420に対し、プレッシャー強いチームディフェンスで魅せるTEAM-S。しかし、420のオフェンスの方が勢いを増した。最後は、MVPの股を抜いたドリブルからゴールを奪ったDELA。46-35で420がSOMECITY初勝利。

UNDERDOGの2戦目は、TOKYO BEASTと対戦。1stシーズンプレイオフファイナルの再現である。飛び上がって伸びるSOGEN、シリアスなシュレック、ゲームメイカーKINGなど体格や技術、そして経験値は十分にあるTOKYO BEAST。なのに、バタバタしちゃう感は否めない。ベンチで客観的に指揮する人がいれば一気に変わる可能性も感じる。しかし、この試合、それ以上にUNDERDOGの層の厚さをまざまざと見せつけられた。さすがチャンピオン!50-38でUNDERDOGが圧勝した。

選手層熱いチャンピオンUNDERDOG、初勝利を挙げた420、冷静にゲームを把握できれば優勝できる力があると思うTOKYO BEAST、さらに人気者の勉族と今シーズンも混戦必至なSOMECITY TOKYO。今回、平塚Connectionsが2連勝を飾ったが、今後もダブルヘッダーはコンスタントにあり、いつでもどこでもひっくり返すチャンスは待っている。
今からFINALが楽しみではあるが、その過程を見守るのもまた楽しい。とはいえ、選手たちはもっともっと楽しませて欲しい。

(Text by Breakin!)





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