2013年新リーグの報道資料を見た。これまで何度かJBLがプロリーグやら新リーグを作ると言ってきたものと大きな違いは感じられない。長くバスケに関わっている方も同様の意見だった。違いと言えば、bjが組み込まれ、最初は32チームで進み、その後3つのカテゴリーに分けられるが、なんと入れ替えはなし!!入替戦が無いことに驚いたが、目新しさはそこには書き記されていない。デジャヴのような資料の中で、熱心に探したのは収入金額。ザッと見たところでは、運営費など出費の面は明記されていたが、明確な賞金については書かれていなかった。
スゥーーー(息を吸う)。
結局、参加チームや選手が欲しいのはカネじやないのかぁ〜〜〜!?
と、大声ならぬ大文字で言おう!
各スポーツにおいてセカンドキャリアという話題は良く出る。しかし、バスケに限っては現役時代であるファーストキャリアでさえ、その生活はままならないのが現状だ。もちろん潤ってる選手もいるだろうが、そんなものは一握り。昨今は新卒大学生がこぞってプロを選ばずに社員契約を求めており、ハナからバスケに明るい未来を描いていない。しかし、社員契約だって詰まるところはカネだろ?安定収入というカネを求めてるわけだ。
プロ契約選手は生活に直結するわけだから、カネを求めてチーム交渉したり、移籍したりするのは当たり前。戦力外となった選手だって、何とかバスケでメシが食いたい、生活したい、そのためのカネを求めてチームをさまよっている。
選手だけではない。チームだって運営するためには、何よりもカネが必要だ。そのためにスポンサーを募ったり、親会社に稟議を通してもらうために奔走する。
つまり、プロであれ、アマであれ、バスケリーグに参加するにはカネが必要なのだ!
その大事なカネに関して、得られるものが何も書かれていないのはいかがなものか?
他のスポーツを見ても、新たなる試みをする時は、その方針はもちろんだが、キャッチーな○円という賞金額が前に出る。
天皇・皇后杯と大層な名前が付いているオールジャパンでさえ、500万円の強化報奨金が掲げられている。にも関わらず、大々的に新しいリーグを立ち上げようってのにそのために「○円の運営資金が必要ですよ」と出費の話ばかりではあまりにも夢が無く、リーグ側の意向を押しつけているだけだ。
立ち上げ時......承諾するしないは別にして32チームが参戦可能だ。
例えば参加費1,000万円を徴収したら3億2千万円が集まる。そのうちの1億円でも、2億円でも、景気よく優勝賞金として掲げてしまおう!
この賞金の使い道は優勝チーム次第だが、現状はJBLの企業チームのように収入を得てはいけないところもある。その場合、リーグは選択肢を設け、例えば復興支援に全額寄付、リーグ運営に回す、全チーム均等にリーグ分配金として使用、ボランティア活動に全額寄付、チームはもらえなくても選手は欲しいのだから優勝チームの選手とスタッフへ均等振込......と、社会貢献やカネに飢えてる選手に渡れば、モチベーションにもつながるはずだ。
だがしかし、こんなことになったらさらにドラフトだ、サラリーキャップだ、と目くじらを立てる人もいるだろう。
新リーグの資料には、FIBAが主催するチャンピオンズリーグ参加についても書かれていた。世界大会へ出るためには、サブゾーンやアジアなど2段階をクリアしなければ到達できないが、その権利はある。
均等することでレベルの低いチームを何十チームも作るのが良いことなのか?NBAのようなアメリカ国内で優勝すればワールドチャンピオンと言い切れるリーグだったり、世界とは縁のない野球ならばいざ知らず、世界と戦える機会がある限り、わざわざ発展途上な島国リーグくんだりが自ら制限する必要はない。カネにものを言わせて日本バスケが世界に名を轟かすようなチームが出来上がって欲しい。さらにNBAをはじめとした世界屈指の選手が集まってくれば、様々な面で日本バスケは変わってくる。もちろん、そんな成金チームに勝つために、貧乏チームが台頭するのもまたおもしろい。
強化や普及はもちろん大切であり、概念や目的としてリーグはしっかりと考えねばならない。しかし、チームや選手にとっては、強化などは直接的には関係のない話かもしれない。参加チームを募るにはもっと明確なニンジンが必要だろう。それとともに、新リーグ発足に向けて、リーグやチームオーナーに対して、選手が具体的にものを言える環境整備が実は一番重要かもしれない。選手自ら明るい未来を切り拓き、勝ち取ってもらいたい。もちろん、ファンにもその意見を言う窓口を設けて欲しいところだ。
2013年、まずは当事者たちが儲けないことには未来が無い。
text by IZUMI
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