昨日、「バスケットボール男子日本代表強化試合2010 in 宇都宮 コジマ presents トーマス・ウィスマン男子日本代表ヘッドコーチ就任記念試合」が行われ、中国CBAの東莞(ドングアン)レオパーズに55-71で敗れた。
この敗戦を見たから、ヘボと言ってるのではない。2007年のFIBAアジア選手権徳島大会8位、そして昨夏のFIBAアジア選手権では10位と下降線を辿る。毎年毎年、男子日本代表は期待に応えてはくれない。ようやく学習した筆者は今年、代表への淡い期待を3割程度に抑えている。だから昨日の試合はしょうがないと平然と片付けられる。
空調整備が無いブレックスアリーナ宇都宮で行われた練習試合は、どちらもパフォーマンスが優れなかった。日本はシュートの精度を欠き、東莞レオパーズは220cmのスン ジェ、215cmのリ モハオと7フッターがいるがどちらも未成年。211cmのジャン カイ、そしてUNLVのロン・クルーガーHCの息子でありDリーグからやって来たケヴィン・クルーガーが得点源として活躍するが、反面ターンオーバーを繰り返す。言うなれば、オフシーズンらしい戦いっぷりとなった。
株式会社リンクスポーツエンターテインメントが主管となり、地元でウィスマンHC壮行試合として興行に打って出たが、非公開のままの方が良かったのではないかと言う結果が出てしまった。
しかし、満員の観客の前で見られることこそとても良い強化につながる。昨日の試合内容では4Qの途中から席を立ってウィスマンHCの壮行セレモニーをボイコットするとか、ブーイングを浴びせることも必要だった。彼らは暑さや疲れを理由にこの敗戦を記憶から消し去る可能性もある。ファンからの爪痕ほど痛いものは無いはずだ。
翌朝の新聞を広げる。「2004年NBAでプレイした田臥がPGとして先発」......まだNBAという枕詞を用いるか。少し前の新聞には「(竹内譲次に続き)竹内公輔もNBA挑戦へ」。挑戦するだけで報道されるならば、日本代表に名を連ねる選手たちは毎年誰でも彼でも行って、紙面をバスケネタで埋め尽くせ、と悪態もつきたくなる。
先日行われた公開練習時、普段よりも多くの記者が石崎にコメントを求めていた。人気者だねー、とイタズラに声をかけると「まだ何も成し遂げてないんですけどね」と苦笑い。ドイツに行くと宣言したことだけでなぜか箔が付いてしまったことに少し困惑している様子が垣間見れた。
男子バスケットボール選手に対し、ファンもメディアも、チヤホヤしすぎではないか。田臥、そして石崎は今ある現状をすべて放り出し裸一貫で海外へ飛び出した。それは評価でき、実際に田臥はNBA入りを決めた。bj沖縄の菅原もアメリカ挑戦を表明し、契約を更新せずに茨の道へ飛び出す決意を決めた。
しかし昨今、報道に出てくる選手たちは、保険となるべくチームと契約しているにも関わらず、NBA挑戦へ旅立つ。ホントの意味での挑戦なのか?単なる自主トレではないのか?
多くの選手が海外のリーグで切磋琢磨することこそが日本バスケの強化と発展に必要であることは間違いない。「挑戦」ではなく、「契約」「活躍」などの文字で紙面を賑わせてくれるリアルな選手たちが出てきてもらいたい。
ねっ。男子バスケットボール日本代表は"ヘボ"なのである。
だからこそ今は、グッとガマンして期待も応援もせず、ただただ見守る。そこに温かさは必要なく、浦和レッズが、そして阪神タイガースが低迷時にファンから冷たくあしられた感じがちょうど良い。その後は両チームとも奇跡のV字上昇を果たしたサクセスストーリーもある。
男子日本代表の選手にはまだまだ期待できないが、指揮官であるウィスマンHCは信じているゾ。ポテンシャル高い選手が少なく、そんな中に劇薬ともなり得る二大スターを加えたリンク栃木をたったの2年間で優勝へ導いた実績は高い。
就任2年目の来年、オリンピック予選となるFIBAアジア選手権が再びやってくる。オリンピックに行けという過度な期待はしないし、今の選手たちにそんな突拍子もない夢は抱けない。ただ、キチンと自分や相手と向き合って戦う姿勢を見せて欲しい。負けた後、カッコつけずに悔しがって欲しい。今の日本代表に一番欲しているのは、勝利でもカッコ良さでもない、共に戦っていることを感じさせる喜怒哀楽なのかもしれない。
7/24からレバノン代表を迎え、国際親善試合が行われるが、はたしてどのような戦い方をしてくれるのやら...?レバノンが強いことは知ってる。まっ、期待はしてないけどね。
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