bjの頂点を決めるファイナル4が始まった。有明コロシアムを舞台に全国のブースターが集結し、華やかな熱戦が繰り広げられている裏側で、辛いニュースがブースターを不安にさせている。
高松ファイブアローズ運営会社が破産申請をし、選手・コーチを契約解除したという衝撃的な第一報が走ったのは5/14。今シーズン開幕前、メインスポンサー撤退により財政難に陥った高松は、チーム存続の危機に陥った。個人スポンサーを募り、何とか資金を調達し開幕を迎えることはできた。開幕当初は外国人がおらず、ダブルスコアで敗れる試合もあった。
危機的状況によりブースターは奮起し会場を埋め尽くすかと思いきや、平日開催ということもあり3桁しか観客が集まらないこともあった。それでも試合日程に穴を開けることなく全うし、シーズン終了とともに待っていたのが破産申請だった。開幕前の状況を考えれば、瀕死の状態でよくぞ戦い抜いたとも言える。
しかし、チームが消滅するようなことがあれば高松にとってはもちろん、リーグとしても痛手である。それをいち早く察知した全国のブースターが立ち上がり、カンファレンスセミファイナル会場やインターネット上で署名活動を開始。ファイナル4会場[東]ロビー(国際展示場前駅より向かって右側)にも、ターコイズカラーのユニフォームをまとった高松ブースターが存続署名活動を行っている。この活動を代表してブースターの岡本さんにその心境や署名活動についての生の声を届けたい。
高松在住のブースターは疲弊した感じです。昨年のスポンサー撤退時にも何とかシーズンを迎えられるよう署名活動を行ったばっかりに、逆に負債を抱えさせてしまったという残念な気持ちが先に立ってしまっています。そのために今回はすぐに動けませんでした...。
そんな時、他のチームのブースターの皆さんが率先して動いてくれて、僕らが何もしないのはいけないと思い、少し遅れましたが高松ブースターも署名活動を始めました。今回、有明で存続署名活動ブースを設けていますが、皆さんに対してお礼をしていこうというつもりでこの場をお借りしています。
今でも、高松ブースターの中には署名活動や単純な存続に対して反対意見もあります。存続が総意ではないかもしれませんが、僕らは皆さんにお礼が言いたい一心で有明に集まりました。願わくば来シーズンは16チーム(新規参入3チーム含む)でbjリーグを盛り上げたいという気持ちで、「16」と書かれたメッセージを試合の合間に掲げて伝えていきます。
とはいえ、ファイナル4は勝ち進んだ4チームのための場所です。署名活動として少しのお時間をお借りしています。この存続活動がひとつのきっかけとなり、bjリーグが熱いということを全国の皆さんに知ってもらえたらありがたいです。
(昨年のスポンサー撤退を受け、ブースターの間で積極的に会場へ行こうなどの運動みたいなものはありましたか?)
そのような考え方は、実際には少なかったです。ブースターの中には、割引チケットや招待券を使わずにチケットを購入して観戦する動きはありましたが、キャンペーンをしたりするような動きは無く、そういう部分では欠けていたと思います。

写真一番右が岡本さん
(ブースターや選手に向けて何かメッセージがあれば、ぜひ伝えてください)
ブースターの皆さんには、申し訳ありませんがこの活動の代表として『チームが好きだ』と言わせていただきました。この活動がチームのためになる、選手のためになる、と言うと昨年の署名活動時を思い出し、とても心苦しいところもあります。でも、『高松ファイブアローズが好きだ』ということだけは大きな声で言っても良いと思っています。有明で叫ばしていただきます。
この1年間がんばってくれた選手たちには、僕らの方が申し訳ない気持ちでいっぱいです。ぜひ来シーズンは選手たちがバスケットに専念できる環境ができて欲しいので、それが実現した時はまた高松でプレイして欲しいです。
「今後の活動はファイナル4での署名活動が終わってからまた考えます」と語り、再び大声で署名活動を始めた岡本さん。
香川県バスケットボール協会が高松市へ署名と要望書を提出し、地元企業がスポンサーに名乗り出ているという報道も出ている。しかし、まだまだがけっぷちな状況は続いている。
明日(5/23)でbjリーグの今シーズンは終了する。その後、どれだけ迅速にリーグが存続に対しての提案や支援ができるのか?経営難は高松だけではないはずであり、来シーズン以降もエクスパンションチームが増えるにつれ、経費がかさむことも想定される。
bjリーグ誕生から5年。サラリーキャップや運営資金(2〜3億円)は変わらないにも関わらず、チーム数と試合数が増え続けることはやはりどこかで悲鳴を上げているはずである。5年で積み上げてきた実績と現実を改めて見直し、チーム、そしてブースターとともに夢へと向かう経営的なビジョンを再び明確化して欲しい。
bjリーグ誕生により職業バスケットボールプレイヤーの裾野は拡大した。2013年の次世代リーグ誕生により、金銭的体力のあるチームだけしか残らない状況はぜひとも避けなければならない。

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