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静岡ジムラッツ、2年目のABA挑戦!その前に...

111028.jpg 昨年、日本人チームとしてアメリカ独立プロバスケットボールリーグ「ABA」にフルシーズン参戦した静岡ジムラッツ。今シーズンも無事に参戦できる運びとなった。

ABAと言えば、かなり昔の1970年代にはNBAよりダイナミックなプレイが展開され、人気を二分。かのマイケル・ジョーダンが現れる前、Dr.Jことジュリアス・アーヴィングがフリースローラインから跳躍しダンクを沈めたダンクコンテストは語り草となっている。しかし財政難によりNBAに吸収され、ABAからスタートしたチームにはサンアントニオ・スパーズやインディアナ・ペイサーズなどがある。その後、復活と消滅を繰り返しながら、2000年から再びリーグはスタート。全米にチームを展開し、12のカンファレンス、92チームが存在する。ホーム地域をもたないトラベリングチームの参加も可能。静岡ジムラッツも本拠地は持たないが活動範囲としてCAL NWカンファレンスに所属。過去には田臥勇太(リンク栃木)、中川和之(三菱電機)、宮田 諭(元トヨタアルバルク)らの日本人も参戦したなじみ深いリーグである。

静岡ジムラッツの初シーズンとなった2011-2012の戦績は、19試合を行い1勝18敗。最終戦で何とか白星をもぎ取り、全敗を免れた。静岡ジムラッツは岡田卓也、倉澤 健二(ともに元日本リーグ所沢ブロンコス)、岩佐 潤(元bj京都)、菅原洋介(元bj沖縄)、三澤貴弘(東海大)やトライアウトをパスした日本人選手に加え、インサイドは現地アメリカでビッグマンを毎試合調達。ゲーム開催日に相手チームのコートへ出向いてゲームを行い、次の試合に向けて再び移動する渡り鳥のような日々が繰り返された。毎試合、当たり前ではあるがアメリカ人をはじめとした外国人を相手にしながらも、岩佐は30得点オーバーが9試合、平均27.8得点を記録。菅原も1試合を除いて全て2桁得点を挙げて平均19.3得点。
静岡ジムラッツは勝ちにこだわるチームでは無い。あくまで自らが掲げた目標をクリアしながら、ABAという舞台、静岡ジムラッツというチームを踏み台にしてそれぞれのネクストレベルを目指すのが最大の目的である。岩佐や菅原はスタッツを残すことを目標とし、そしてしっかりと数字を残した。

2005年、日本人のみで構成された野球チームでマイナーリーグに参戦した「サムライ・ベアーズ」。成績は33勝57敗、リーグ最下位。わずか1シーズンのみで解散した。当時、このチームの話題は試合がある度にテレビで取り上げられていた。静岡ジムラッツも同じようにマイナーリーグで勝てない日々を過ごしながらも、一縷の希望に向かって邁進している。サムライ・ベアーズのように、彼らのもがいてる姿はテレビとしても良いコンテンツになると思うのだが...。

静岡ジムラッツは海を渡る前に、日本で一仕事していく。
ホームを持たない静岡ジムラッツだが、今シーズンのABAでは毎試合「東日本大地震復興チャリティゲーム」として対戦相手チームが迎えてくれる企画がある。その第一歩として、静岡ジムラッツが10月29日(土)に福島県相馬市立中村第二小学校を訪れてチャリティクリニックを開催する。約90名が参加が予定されており、バスケットボールを通して少しでも元気を与えるきっかけを提供しながら、お互いにとって良い交流にしたいと言う。

今シーズンに臨む静岡ジムラッツのロスターはまだ決まっていない。10月23日(土)に埼玉県で第一回目のトライアウトが行われた。第2回目は11月3日(木)に静岡県で開催される。もし、この冒険をともにしたいと思うボーラーはぜひ挑戦してみてはいかがだろうか。

トライアウトを経て選手が決まり、渡米する直前の11月13日(日)に開催されるJBL2の試合の前座として、静岡ジムラッツ vs デイトリック茨城(来季よりJBL2参入予定)が茨城県常総市「石下総合体育館」にて12時より試合が行われる。どんなメンバーでどのような試合をするのか?興味を持たれた方は茨城へぜひ!

11月中旬〜3月上旬に行われるABA 2011-2012。2シーズン目もそれぞれが次の扉を開ける志を持って挑む。その先には日本では得られないような貴重な体験が待っている。
ムダと笑う人もいるだろう。金にならないとそっぽを向く人もいるだろう。しかし、現実に、そして真剣にバスケットボールに向かい合っている静岡ジムラッツ。
そんな私自身は、彼らが繰り広げる珍道中を見ながら、腹を抱えて笑いたい。

(text by IZUMI)





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