先に言っておく。Ball upのダンクやムーヴに関しては、9/24(金)に放送されるスカパー!800chや12/22(水)に発売されるDVDでお楽しみを...。毎年言ってるが、ボキャブラリーの少ない筆者には「スゲェー」としか表現できん!!だから、こんな駄文を頼りにせず、生観戦できなかった方々は映像を待とう!
というわけにも行かないので、稚拙な感想文を書き留めておこう。
まずはその人気ぶり。別件のため午後2時頃にゆりかもめに乗車したのだが、すでにSTREET2ELITEに行くであろう出で立ちの方々が目に止まる。開場は午後6時。暑い最中の4時間弱もの待ち時間は一体何してるんだろうー、という心配をよそに居ても立ってもいられずに電車に飛び乗ったことが容易に想像できる。
野暮用を終え、午後5時に有明コロシアムに到着。すでにたくさんの観客が集まり、グッズを買った瞬間から着こみながら、開場を今か今かと楽しみにしてる。そして毎回すごいと思うのは、ボール持参率が高いこと。フリースタイルをしたり、1on1をしたり...。早くから会場に着いても楽しめる空間が自然と広がっていた。
STREET2ELITEの会場に来たファンのお目当てはトレーシー・マレー......と言いたいところだが、やはりデニス・ロッドマンであり、Ball upだ。トレーシーについては言いたいことがたくさんあるので、愚痴とも言えるコラムを後日書く予定...。
特にロッドマン。「懐かしい」と思わず声を上げたくなるイラストやタトゥーがプリントされたロッドマンTシャツを着ている人が多くいた。そして、ロングビーチジャムのレプリカユニフォームを着る強者まで。
暗転して、煙が吹き出すステージから現れたロッドマンにボルテージは最高潮。ドミニク・ウィルキンズやチャールズ・バークレーのようなデップリとした体ではない御年49歳のロッドマン。大阪での情報は結果程度しか知り得ないまま、どのようなプレイを見せてくれるのか、期待が高まる。
スタート時点からコートに登場し、前半のハイライトはなんと言ってもSOMECITY goes to S2E(以下SOMECITY)の和製WORM vs リアルWORMの一騎打ち。攻める和製WORMが執拗に体をぶつけ、そしてロッドマンも負けじとぶつけ返す。結局はロッドマンのファウルを取られるが、果敢に挑んできた和製WORMを包み込むようにハグしたロッドマン。WORMにとっては一生忘れられないマッチアップとなったことだろう。
ロッドマンと言えば、どんな形であれリバウンドが見たい。さすがに現役時代のように跳ねたり、横っ飛びできるような気配はない。写真を撮りながらコートエンドで観戦したいたのだが、他のメディアの方たちもお目当てはロッドマンのはず。しかし、後半になりエンドが変わると一斉にBall Upのオフェンス側へと民族大移動。後半のSOMECITY側で確認できたのはたぶん両サイドにいるであろうテレビカメラとHOOP誌、そして筆者のみ。
ロッドマンのリバウンドシーン、その絵はディフェンス時にこそチャンスは来る。飛べないながらも、シュートに反応してすぐさまクルリとボックスアウトした瞬間、赤や青のジャージ姿が蘇る。そして、本当にロッドマンが目の前にいる実感を噛み締めた。
しかし、筆者の撮影技術ではスクリーンアウトが精一杯。HOOP誌やテレビ放送でお楽しみあれ(大事なところは人任せ〜)。
さて、我らが日本代表SOMECITY。大阪では6点差で敗れるも、さらに期待が高まる東京大会。試合前、観客の視線はほぼ100%、ロッドマン、マレーも含めたBall Upに注がれる。しかし試合が始まれば、NBAもストリートも関係なく、個人のスキルを出したのものにこそ、スポットライトがあてられる。過去のAND1 MIX TAPE JAPAN TOURの時は、言い方は悪いことも承知しているし、日本チームにそのような意識は無くても、やはり冠になっているAND1チームに対する"かませ犬"感は否めなかった。しかし、SOMECITYという日本唯一のストリーグボールリーグの看板を背負ってコートに立った日本代表たちもまた、エンターテイナーとして素晴らしい試合を見せた。
CHIHIROはズバッと必殺チヒロールからドライブ一閃ゴールを奪い、SHIGEOは得意の3Pを沈め、TAKUは最後まで諦めずに戦う姿勢を示した。代わる代わるボーンコレクターを相手に1on1を仕掛け、ディフェンス時には「絶対に手を出すな」というコーチぬまの指示を守り、小気味良い緊張感溢れるマッチアップがそこかしこで勃発。
後半開始早々、バタバタとBall Upのダンクショーが続いて、一気に緊張の糸が切れるかと思われたゲーム終盤。ロッドマンらベンチに下がったメンバーがコートサイドでサイン会を始め、観客の目が分散する中でも、しっかりと相手を見据え、ゴールを狙い、あわよくば逆転を目指したSOMECITYには日本代表としての誇りを感じた。
今さら説明不要だが、Ball Upの素晴らしいところは、エンターテイナーとしてアリウープなどの大技を狙い、ことごとく成功させることだ。もちろん大技ゆえに失敗もあり、狙ってできる話ではない。大技の隣り合わせにあるミスに付け入り、落ちたボールを拾い、速攻に転じるSOMECITYは、現在の日本代表と同じ戦い方で対抗した。
男女日本代表でも、ディフェンスをがんばり、速攻を走って早い時間で点を奪う戦いでアジアや世界に立ち向かっている。日本人の特徴を生かす戦い方がストリートでも見られ、ワンサイドゲームにさせなかったことで、この戦い方が有効だということが証明された。と同時に、すべてにおいて日本のバスケも捨てたもんじゃないということもご理解いただきたい。
コーチぬまが「絶対に勝つ!」と立ち向かった行ってが、103-91で敗れた。
......敗れた?これまでは、勝敗云々よりもどれだけスゲェープレイを見せてくれるかが判定基準となったはずである。ゆえに勝敗を気にするのは、初めての感覚である。
この日、プロフェッサーはベンチから出てこなかった。ファンにとっては残念だったと思うが、それ以上にバスケットとしての勝負、そして両チームとも自分の武器を存分に疲労し合う試合展開は、プロフェッサーがいなくても満足でき、SOMEICTYの存在を知らない観客をも驚かせたことだろう。
国内にSOMECITYよりも強いチームは多々あると思う。しかし、それぞれが武器を持ち、その個性をまとめたチームを探すのは難しい。もちろん、来年以降もSTREET2ELITEがあるならば、SOMECITYを脅かすような存在が出て来て欲しい。このSTREET2ELITEにはバスケが上手く、楽しんでプレイでき、そして揺るぎない武器を持つボーラー集団にこそ、日本代表の座を勝ち取って欲しいと願う。
最後に来年2月のストリートボール世界選抜戦への出場権を得たMVPのTANA。FAR EAST BALLERSの練習生の頃、コートの隅っこでひたすらドリブルをついていた。声をかけても、聞いてるのかどうか不安に思うほど、口をポカーンと開けていたあの小僧が、日本の代表としてアメリカへ渡る。圧倒的な練習量が自信となり、そしてコート上で表現できるようになっていった。アメリカに行っても、彼らしい表現が出来るはずであり、東洋の神秘として度肝を抜かしてきて欲しい。そのためにもまた努力する日々が続く......。
NBAに行くことも一筋縄ではない。Ball Upのように大技を当たり前のように決めることも影なる努力が絶対にある。そんな努力という原石を光らせてくれる場所がSTREET2ELITEだと感じた。
何よりも、コート上でぶつかり合ってNBA選手やBall Upボーラーと語り合えているSOMECITYがうらやましくてたまらない。
詳細や試合結果は各サイトへ |
バスケットボールメディア |
全国主要一般参加型大会
|