SOMECITY TOKYO 2010-2011 1st 第4戦の後、「釈然としないが...おもしろい」とレポートした。あの頃までは3on3大会を少し華やかにしただけという印象を拭えずにいた。
しかし最近のSOMECITYはどうだろう。
クロスゲームもさることながら、ワンサイドゲームになったとしてもそのチームの色というものが表現できるようになってきたように感じる。そして追い風に乗るように次から次へと新しいコンテンツが生まれる。
二都市開催中のSOMECITYはTOKYO x OSAKAを交差させる新イベント「CROSSOVER」。これまでのオールスターゲームが薄れるくらい良い試みであり、プロ野球のセ・パ両リーグ選抜のようなこのオールスターゲームは大歓迎だ。
さらに次は高校生を対象にした「STREETBALL甲子園」が東京(8/28)・大阪(8/21)のそれぞれで開催され、クリニックも始まり、裾野を拡大している。
その昔、プロレスや格闘技の道場を例に挙げ、興行だけではなくしっかりと地盤を固めるクリニック(スクール)の必要性を某リーグに訴えたことがある。その時は却下されたが、ストリートボールの認知度向上や選手の成長を考えれば、SOMECITYの挑戦は大変だが、素晴らしく、コート内外での活性化が選手やチームの質の向上につながっているのかもしれない。
CROSSOVERに用意されたコンテンツは4つ。
TOKYOがSTREETとELITEの2つに分かれ、OSAKAと戦う変則1DAYトーナメント「CROSSOVER TOURNAMENT」。チームを越境した3人一組となり3Pを競い合う「3MEN DOWNTOWN SHOOTOUT」、「1on1 CHAMPIONSHIP」、SOMECITY初の「WOMEN SPECIAL EXHIBITION MATCH」。さらにもうひとつ付け加えるならば、MAMUSHI、MOJAに大阪・マッチョを加えた3MCも華を添え......違う、大いに毒づいてくれた。
「3MEN DOWNTOWN SHOOTOUT」は3人一組となり、トップバッターが20秒、2番手が40秒、そして3人目は1分、合計2分間ひたすら3Pシュートを打ち、多く決まったチームが勝ちとなる。
初っぱなのY2(TEAM-S)は20秒間で1本しか決められなかったが、続くKOUJI(UNDERDOG)が7本、そして20本放って17本沈めたNOBUCHIKA(F'SQUAD)の大活躍で合計25本。予選2位でFINAL進出。予選1位は26本を決めたKOYAS(勉族)・MONEY(UNDERDOG)・SHIGEO(平塚Connections)。
「良い前振りだったでしょ」と予選の挽回をすべくY2は5本を決める好スタート。KOUJIは8本、NOBUCHIKAは19本と全選手が予選を上回り、合計27本。対するKOYAS・MONEY・SHIGEOは24本と及ばず、Y2・KOUJI・NOBUCHIKAが「3MEN DOWNTOWN SHOOTOUT」を制した。
オールスターゲームの華とも言える「1on1 CHAMPIONSHIP」だが、今回はシュートが決まらない。OSAKA 1on1決勝の再現となった初戦のフジ(WELCOME)vs HARASHOW(F'SQUAD)は3分戦い抜いて2-2。サドンデスでフジが勝利。続くボーラーたちもシュートが決まらず、盛り上がりに欠ける。
そんな中でも1回戦、準決勝を順当に7点先取して勝ち抜いたCHIHIRO(平塚Connections)。決勝戦はTOKYO(CHIHIRO)とOSAKA(フジ)の1on1 CHAMPION同士の対戦。フジがAND1を決めた直後、CHIHROも同様にAND1でやり返す。最後は残り1秒でもらったCHIHIROがフリースローを決め、東西1on1決定戦はCHIHIROが優勝した。
もうひとつは初の女バスエキシビションマッチ。WJBL日立ハイテクOG vs TEAM-S WOMENはスピードやチームプレイを発揮し、女バスのレベルの高さを披露してくれた。
日立ハイテクOGは長年トップで共に戦って来たチーム。ピック&ロールが要所で決まり、180cmの長身ビク(本間京子選手)のフックシュートが冴え渡る。TEAM-S WOMENも負けてない。SHOKOの強気なドライブインは、そびえ立つビッグマンの間をすり抜けるようにキレイに決まった。
見応え十分の女バスだったが、21-12で日立ハイテクOG勝利であっという間に終了。8分一本勝負では物足りない好ゲームだった。
本戦となる「CROSSOVER TOURNAMENT」。初戦はTOKYO同士の対戦。
STREET vs ELITEはまずELITEが主導権を握る。バスケ経歴の高いELITEは、ダブルチームでSTREETの攻撃を封じ、スクリーンアウトからリバウンドを確実に拾いリズムをつかむ。このままでは、プロフェッサーがインタビューでも言っていたとおり、「基礎練習が大事」と苦言を呈したいところだったが、STREETも基本が備わっていた。後半になるとディフェンス、リバウンドをがんばりながらジリジリと点差を詰める。
残り3分を切ったところでHUMMER(TEAM-S)の3Pが決まって25-24、STREETが逆転。SHIGEOが3Pを決めるが、いつもはチームメイトのCHIHIROが2本の3Pを決めリードを奪う。逆転を狙ったMONEYの3Pは落ち、36-34でSTREETが逆転勝利を収め、OSAKAと戦う権利を得た。
FINALはSTREET vs OSAKA。katusamaiz(大阪籠球会)がゴールを向きながらもボールを背中へ移動させ、そのボールを奪い取るように和真X(STAND PLAY)がドライブを決めるグッドプレイ。TANA(F'SQUAD)が素早いドリブルワークから不意を突いて3Pを決めると、負けじとフジも決め返し、前半序盤は大阪が一歩リードしながらも息詰まる展開だった。
しかし、CHIHIRO→SOGEN(TOKYO BEAST)→DELA(420)の連続得点が決まると、一気にSTREETがペースをつかみ、21-15で前半終了。アドバンテージルールでは和真Xがドライブを決め、一矢報いて21-17。
後半に入ってもSTREETの勢いは止まることなく、逆にOSAKAはAB(F'SQUAD)らへのファウルでフリースローを与え、点差は離れていく。終盤にOSAKAの反撃があったが、時すでに遅し。40-33でSTREETがCROSSOVERを制した。
試合後、驚きの報告が...。ABがNYへ行くため、本日がラストゲームだった。「今回、STREETチームで出たように僕には実績がありません。僕の最高のバスケ経歴はSOMECITYです。この黄色いコートで学んだことを糧にNYでがんばってきます」と力強いコメントを残し、SOMECITYから巣立つ。今後のさらなう成長に期待したい。
会場を後にした帰り道、SOMECITYのウチワを持った人の波から「大阪」という声が漏れ聞こえてきた。OSAKAのインパクトを与えたこの男に締めてもらおう。
「今日は楽しかったですよ。もっと『大阪なんやねん』みたいなアウェイ感を味わいたかったですけどね。OSAKAにTOKYOが来た時はキッチリ分かれますよ。OSAKAのプレイにはワァーって沸くし、逆にTOKYOが良いプレイをしても騒がないのがフツーです。今度、僕が来た時にはもっとヤジを飛ばしてください。
お客さんがメチャメチャ楽しんでくれればそれで良いんですけど、もっと楽しみ方はいっぱいあるよ。僕らが乗せてるだけではなく、お客さんからアクションをもらった方がもっともっと刺激になる。そうなったらうれしいですね。
OSAKAはサイコーに盛り上がってますけど、まだまだお客さんからのレスポンスは満たされていないので、そこは僕らと一緒に成長していきたいですね。
MC MOJA、MAMUSHIという大先輩のMCがいて、完全に刺激になりましたね。うまいことMCしてるなぁーって感心しました。盛り上げることに関しては僕も自信はありますけど、ゲームの説明とかはうまいですねー。まだまだと感じましたけど、言うても僕が一番ですからね!
ふざけてばっかですいません。ホンマに楽しかったです。これからもOSAKAから盛り上げていきますので、SOMECITYへの応援をよろしくお願いします!」。
近鉄バッファローズのキャップをかぶった大阪のMCマッチョでした。
次はSOMECITYが大阪へ行く。まずは8/15(日)、日本バスケ協会創立80周年記念3ono3大会が大阪市中央体育館で行われる。この大会にSOMECITYからF'SQUAD、勉族、TEAM-S、PIECESがそれぞれ参戦。ショットクロック14秒、5分×3Q制(33点先取で決着)のスピーディーな展開となる「FIBA33」での戦いは良い刺激になることだろう。
そして、待ちに待ったデニス・ロッドマン、トレーシー・マレー+BALL UPと対戦するドリームマッチ「STREET2ELITE」大阪大会が同じく大阪市中央体育館で8/17(火)に開催。もちろん日本代表としてSOMECITY goes to S2Eが登場する。どんな戦いっぷりを見せてくれるか?
SOMECITYは自分たちの枠を越え、いろんな形で活動をしている。その刺激の集まりがSOMECITYの成長に一役買っているのかもしれない。
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