現在、沖縄にて熱戦が繰り広げられているインターハイ。穿った見方をすれば、新チームになって3ヶ月そこそこで結果を求められ、運良く勝ったチームだけが全国への道が開かれる。
日本の場合、ほとんどの大会がノックアウト方式であり、負けたら修正する機会も無いまま強制的に3年生は引退勧告。ワールドカップ(世界選手権)やオリンピックも予選はリーグ戦であり、負けてもチャンスが与えられる。
長いシーズン戦って来たのだからその1番がチャンピオンで良いと、プレイオフに良い顔をしない人もいる。特にプロ野球がそうだ。
レギュラーシーズンの開幕戦はワインで例えればボジョレーヌーボー。開幕を祝うお祭り感だけで、決して美味いものではない。しかし、その後の度重なる真剣勝負を経て旨みが増し、チームは進化する。熟成されたチームだけで優劣を決めるプレイオフこそが真剣勝負であり、選手はファンとともに成長するため、レギュラーシーズンは大事な過程である。
実戦でトライ&エラーを積み重ねるリーグ戦。そこを勝ち抜いた上位チームだけで頂点を決めるプレイオフ。この仕組みが好きだ。だからこそ、SOMECITY 2010-2011 TOKYO 1stは、最高のプレイオフとなったのだ......褒め過ぎか!?笑
出来の良い4チームが出揃い、UNDERDOG(1位)× TEAM-S(4位)、F'SQUAD(2位)×勉族(3位)によって争われたプレイオフ。
セミファイナル初戦はUNDERDOGがポンポンと早い展開でシュートを決め、一気に突き放すかと思いきや、TEAM-SもTAKU、JUNが交代で入ると熟練の味で流れを切る。M21の連続3Pが決まるも、TAKU、MITARAIが着実に決め返し19-19同点。あっという間に前半終了。
M21、MONEY、WORMがすでに2ファウル(4ファウルで退場)。怯むことなくこの3人がアタックを仕掛けて一気に点差が開く。TEAM-Sは追いつくべく放った3Pがことごとくゴールに嫌われ45-28、昨シーズンの王者はセミファイナルで散った。
人気者同士のF'SQUAD vs 勉族。勉族は、アドバンテージルールでイデイをオフェンスで使うため、あえてF'SQUADに前半リードを許す、想定内の戦い!?いろんな意味で狙っている(笑)。期待に応えるべく花道から出て来たイデイ。対するはOGT。ゴールまで迫るもノーグッド。
しかし狙っている勉族は、後半から猛チャージ。ぬまがジャンパーを決め、仮エースが3Pを撃ち、開始3分半で25-25同点。たまらずF'SQUADはタイムアウトしたが、直後に仮エースによる後半3本目の3Pが決まって逆転。そのまま勉族が先行したまま、残り33秒。NOBUCHIKAの3Pが決まり37-35、2点差に詰め寄ったF'SQUADのラストチャンス。
K-TAが時間の無い中、ゴールへとドライブしねじ込む。時計は0秒。レフェリーのコールはカウントそして、ファウルコールでAND1。フリースロー1本を決めれば逆転V。息を飲む。弧を描くボール。全ての目が軌道を追う。次の瞬間、K-TAは雄叫びを上げ、勉族は肩を落としステージ袖に消えて行った。38-37でF'SQUADが接戦を制し、決勝へ進んだ。
順当にレギュラーシーズン1位と2位が決勝進出を果たした。しかし、4位TEAM-Sは前半に素晴らしいバスケットを見せ、3位勉族はイデイがアドバンテージルールで決めていれば......という接戦。これこそが、レギュラーシーズンで培った成長であり、成熟である。
決勝戦。UNDERDOGの影の殊勲者・KOUJIが勢いよくドライブ2本を決めて先制。F'SQUADはTANAがシェイクし、そしてNOBUCHIKAとともに連続3Pを決めて応戦。前半、UNDERDOG 18-12 F'SQUADというロースコアだが、見ているこっちが疲弊するほどの死闘を繰り広げる。アドバンテージルールではオフェンスのUGがファウルをもらい、フリースロー1本沈めて、18-13。
泣いても笑ってもあと8分で決着がつく。インサイドではABとWORMが激しくぶつかり合い、リバウンドに絡み、ルーズボールに飛ぶ。セミファイナルで勝負を決めたK-TAが再びかき回し、残り2分半で23-21と2点差に迫る。
しかし、ここでKOUJIの3Pが決まって突き放すとUNDERDOGの猛攻をファウルで止めるしかなく、WORM、M21がフリースローをもらって追加点。終了間際に放ったM21の3Pは自らを祝福するようにネットをくぐり、32-23でUNDERDOGが1stチャンピオンに輝いた。
敗れたF'SQUADはセミファイナルの激闘の後、たったの10分しか休憩が無かった。彼ら自身は全く言い訳はしなかったが、見ている側としては回復具合が気になった。
Jリーグの入替戦も白熱するコンテンツである。SOMECITY CRASH(平塚Connections 45-28 420)は、この時間帯に入れても良かったのではないだろうか.........。
勝利を決めたUNDERDOGのM21はコート上にて「オレたちは大学でバリバリやって来たけど、その後一旦バスケから離れたヤツらもいる。でも今では楽しく、みんなヤル気になって再びバスケに打ち込んでいる。この優勝もスタートラインにしかすぎない。UNDERDOGはもっともっと上を目指し、もっともっと良いチームになっていく」と告げた。
確かに1st優勝は今シーズンのチャンピオン争いのシード枠を奪ったにすぎない。ライバルチームはさらなるチーム力をアップし、そのために選手の入れ替えを行いながら、2ndでの巻き返しを狙っている。2ndは1stで培ったチーム力の応用編。さらなる熱いゲームに期待したいし、UNDERDOGの完全優勝も叶わぬ夢ではない。リーグ戦で熟せよ、SOMECITY。
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