Breakin!
戦うこと

戦うことは守ること

前日のSOMECITY終了後、K2Oに関するインタビューをしていたところ、「FAR EAST BALLERSがやって来たことは認めてるし、あの人たちがいたから今があるけど、ぶっちゃけオレは知らなかった...。あの人たちばかりに頼ってはいられない」と王者CHIHROがボソッと話した。
ストリートの看板を外した新生LEGENDはとかくSUPER FIGHTに話題が集中しがちである。今回は久しぶりにFEBが揃い、やはり話題はそっちに集中する。ストリートを主戦場と決めたCHIHIROは自分の陣地を守るべく自然に出た言葉は、LEGEND王者として頼もしささえ覚えた。さらに言えば、過去2戦、すでにグラチャン行きを決めたはYOHEIとATSUSHIもまたFEBであり、そこに割って入る決意表明にも聞こえる。LEGENDに賭ける思いや努力は、開幕2日前に漲りすぎてケガしたことで、逆にCHIHIROの熱さが伝わってきていたのだが......。
バスケが本格的にオフシーズンに入り、LEGEND STAGE3にはバスケの見る目が肥えた方も多く来場していた。その方々をして、「3on3と5on5の違いはあれど、某プロリーグのベンチメンバーとスキルは遜色ない」と仰り、さらに「ブザービーターが多い好ゲームはとてもエキサイティングだ」と褒めている方もいらした。そんなLEGEND CHAMPIONSHIPを振り返ろう。

2人の王者

LEGEND CHAMPIONSHIPは、DELA・KENTARO・K2O vs TAIKI・IPPEI・BONDから幕開け。DELAがロールターンしながらアタックに行くと待ち構えるBONDが豪快なブロックで阻止。そのBONDがダンクを狙うと、今度はKENTAROがブロック。フォローすべくBONDに対し、再びブロックを浴びせたKENTARO。短時間でこんなにスゴいハエたたきを見られるのもLEGENDならでは!最後、KENTAROのダンクが失敗するも31-22でDELA・KENTARO・K2Oが勝利。
続くはM21・ぬま・CHIHIRO vs MZ・武雄・ST。王者2人を擁するM21・ぬま・CHIHIROが一気に勝負を決めにかかり、1R終わって14-1。15点差が離れると終わってしまうKO勝利まであと1点として迎えた2R。しかもボールはリードしているM21・ぬま・CHIHIROチームからだったが、CHIHIROのドライブインが外れ、絶体絶命のピンチから辛くも逃れる。ペルー帰りのサムライSTがそのピンチを打破し、3Pブザービーターを沈めて16-11と5点差に詰める。3RはCHIHIROが走り、M21がポストプレイから堅実に得点を重ね、25-19でM21・ぬま・CHIHIROが逃げ切った。

勝ち気なK2O

ぬまの連続得点から始まったM21・ぬま・CHIHIRO vs DELA・KENTARO・K2Oのセミファイナル。M21・ぬま・CHIHIROが初戦同様、KOペースで1Rを終え、13-5。しかし、bj高松にドラフト指名されたK2Oがその実力を示す。力強いドリブルから繰り出されるドライブで相手を翻弄し、さらに3Pを射抜くと一気に点差は縮まる。マッチアップするCHIHIROにドライブで抜かれても、直後の攻撃でやり返し、28-25で辛うじてM21・ぬま・CHIHIROがリードし、最終ラウンド。DELAが3連続3Pを沈め、38-37とし逆転。残り5秒。最後は王者CHIHIROが得意のロールで抜き去りネットを揺らす。39-38でM21・ぬま・CHIHIROが勝利し、チームドラフトを行い、グラチャン行きを決める三つ巴戦へ。

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3連勝ではもったいない体感時間

見てる方は勝手なもので、STAGE1のフルセットは長いと感じ、STAGE2は3連勝にも関わらず充実していたと絶賛。STAGE3は攻撃的なぬまが引っ張り一気に王手をかける。その時に抱いた思いは、このまま終わっては物足りない...だった。
再び回って来たCHIHROの番。3連戦の疲れは見えるものの、チームぬまはSTがゴールを決め、DELAがCHIHIROのドライブをブロックで阻止。しかし、負けられないCHIHROがゴールをねじ込み、12-10で辛くも1勝目を挙げた。続くチームM21戦は5分間で決着がつかず延長サドンデスへ。M21の攻撃をCHIHIROがヘルドボールで攻守交代。CHIHROのドライブがゴールに嫌われたがMZがリバウンドを奪い、そのままCHIHIROへ渡し、ジャンプシュートで決着。
2勝し、ともに王手を賭けたぬまvsCHIHIROが再び相まみえる。チームぬまはDELAが得点を決める。一方のチームCHIHIROはMZの2本3P、そしてそれをお膳立てするK2Oのアタッキングで対抗。決勝点はCHIHRO自らドライブを沈め、STが3Pを決め返すも12-11で勝利し、3人目のグラチャン行きはCHIHIROに決まった。

有言実行こそ勝利への原動力

「LEGENDのブログでも書きましたが、明日は教え子たちの引退試合なんです。オレが勝って来るから、優勝してくるからってみんなと約束していました」と有言実行を果たしたCHIHIRO。この日、初めて見たFEBはどうだったのだろうか?「COHEYさんヤバいッスね。本当にヤバい。JUNさんとは夜な夜な代々木で1on1を挑み、いろいろ勉強させてもらいました。あの頃、スニーカーのJUNさんにボコボコにされました。COHEYさんとは1on1したいッス」。
グラチャンへ向けては「M21が連覇したけど、精神的に連覇をすることって超スゲーって思います。ジョーダンのスリーピートで育ったから、連覇なんて簡単だと思っていました。でも、優勝した後は自分との戦いであることを知り、連覇の大変さを気付かされました。今は連覇してナンボだと思っているので、今日勝てたのは本当にうれしいです」。


戦いは自らを守ることであるとともに、その先には発展を期待する。勝っても負けても、LEGENDの舞台に立ったボーラーたちはストリートボールの発展に寄与し、SUPER FIGHTに出る者たちは自分たちの看板を掲げることができた。
今回、差し出がましくもCHIHIROの強きなコメントをつぶやいたことで、CHIHIROをビビらせ、COHEYの怒りを買ってしまったようだ。そのCOHEY自身、今も昔もビッグマウスで自分も奮い立たせ、相手を震え上がらせてきた。LEGENDもプロの舞台であり、その王者が発する言葉は重く、そこに年令は関係ない...と思っていたのだが、両者はそう思っていないようだ。
これまでいろんなリーグで活躍する選手たちと話をさせていただいてきたが、ストリートボーラーこそプロ意識を強く持っており、筆者もつたない言葉ではあるが真剣勝負でこのシーンを紹介し、苦言を呈してきた。発展を求めて戦ってきたが、年老いたのは筆者の方であったと気付かされた。今は若い二人に申し訳ない気持ちとともに、この戦いにとても疲れを感じている。






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