Breakin!
新生LEGENDオープン

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勝者の悔し涙

期待漲る新生LEGENDが開幕した。しかし...。
出鼻を挫くように現王者CHIHIROが開幕二日前の練習時にガッツリ負傷。右足は固定され2本の松葉杖がないと歩けない状態。ストリートボール代表のCHIRIROはもちろんメッカ代々木公園HOOPでケガをしたのかと思いきや、「いや、体育館で...」。漲りすぎたCHIHIROが戦線離脱し、代替ボーラーにはSOGENがスクランブル参戦し、なんとか新生LEGENDのフタが開いた。
高揚した精神状態、いきなり5時間の長丁場は久しぶりのタフバトルに戻って来たボーラーたちにとっては集中力を高めるが難しい。ましてや初参戦となるルーキーボーラーやJBL選手たちは勝手が分からない。
その状態を象徴していたように、開幕戦でグラチャン行きを決めたYOHEIは優勝したにも関わらず悔し涙を流した。
「相当凹んでる...。一生懸命やってたけど、いつものオレのキレがついてこなかった。それなのにチームは勝ち進んで......。なんか、いつもは精一杯やるだけやって負けるのがオレだったのに...悔しいし、みんなに申し訳ない。三つ巴戦は試合も多く立て直すチャンスがあったのにずっと空回りしてた。全然納得いかない。グラチャンに向けてさらに猛練習してくる。仮エース、ありがとう」。

Before

この日唯一盛り上がった試合は、LEGENDが待ちに待った現役JBL選手をゲストに迎えて行われたSUPER FIGHTだった。栗野 譲選手、蒲谷 正之選手(ともに三菱電機)、阿部 友和選手(レラカムイ)。迎え撃つはYOSK・KENTARO・ATSUSHI。
試合前のJBL選手たちは「LEGENDは見たこと無い」と声を揃え、その印象は「楽しそうであり、激しそう」。
「シーズン中とは違う自分のプレイを見せれば問題無い」と阿部選手、「相手の土俵だけど恥ずかしい試合だけはしない。お客さんが楽しめるようなドライブや1on1を仕掛けたい」と蒲谷選手の試合前コメント。
JBL選手を初めて見るLEGENDファンも多い。分厚い体格、見た目も厳つい(※気持ちはやさしい)選手たちを見て、開口一番「恐い」と悲鳴を上げるファンもいた。
試合が始まると、YOSKを転ばして抜き去った蒲谷選手。ATSUSHIを体を張ってディフェンスし、自らもスコーンと抜き去るドライブを披露。栗野選手はゴール下でKENTAROと意地の張り合い。序盤で一気に10点差を離したJBL選手。観客を煽る栗野選手、YOSKを挑発する蒲谷選手、得点を重ねる阿部選手、見事にLEGENDタフバトルにハマッた。

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After

普段からチームメイトの蒲谷選手→栗野選手のピック&ロール、体に染みついているヘルプディファンスを一切封じ込み、LEGENDらしく1on1で勝負するJBL選手。それに応えるようにATSUSHIがドライブを決め、いつも以上に3Pも決めた。KENTAROは執拗にダンクを狙い、足のケガを押して出場したYOSKも得意の3Pで猛追。結果は41-38でLEGENDが大逆転勝利を収めたが、個人にフォーカスするLEGENDらしく、どこを切り取ってもおもしろい試合を披露してくれた。
さて試合後...。
「お客さんとの距離が近いのが良かったです。JBLで2年やってきましたが、本来のスタイルを忘れていました。この機会のおかげで自分のスタイルを取り戻し、来シーズンにつなげていきたいです」と阿部選手。「あの雰囲気は最高でした。お客さんも楽しんでくれたんじゃないかな。これからもバスケを楽しむってことを忘れずにがんばっていきたいです」と蒲谷選手。「試合よりもエージェントとして良い仕事をしたと思ってます。良い選手を連れて来たでしょ。笑」。
実は、シーズン中からこの夢舞台を作るためにギリギリまでJBL選手参戦に動いていてくれた栗野選手。「JBLも真剣勝負だけど、モットーは楽しんでプレイすること。ストリートは心をリフレッシュさせてくれます。バスケを愛していることを気付かせてくれるのがLEGENDやストリートです。バスケLOVE!」。

素直に感謝

JBLを制したリンク栃木ブレックス。まだ進路は確定していないが、そのブレックスの育成チーム「D-TEAM」のトライアウトをパスしているYOSKにJBL選手との対戦した感想を聞いた。「正直な話...やれる(ニヤリ)。ただし、フィジカルは大事であり、肉体改造は絶対必要。今日は足の調子が悪かったので、蒲谷選手に申し訳ないと思ってる。もっとドライブもしたかった。最後は勝敗よりもいつも通り楽しんでた。これがLEGENDだよってね!」。
ATSUSHIがようやく実現したこのSUPERFIGHTをまとめてくれた。「参戦してくれたJBL選手たちをリスペクトしてるし、本当にありがたい。今日がついに新しいスタートを切れたと思ってる。日本バスケはいろんな隔たりがあるけど、純粋にバスケを盛り上げたいと思ってLEGENDをやってる。JBL選手たちも同じ気持ちで来てくれた。どんどん広がって、みんなでバスケを盛り上げられたらいいね」。
SUPERFIGHTはひとつのコンテンツであり、軸がしっかりしないといけない。開幕戦に限ってはその軸となるLEGEND CHAMPIONSHIPの精度を欠いた形となった。プロ野球もNBAも開幕は過度な期待があるため、このような肩すかしがあるのも珍しくはない。もちろんコートサイド席を確保したファンたちは、帰って来たLEGENDを歓迎し、各々が好きなように楽しんでいたし、それで良い。
ただ、新生LEGENDはこんなもんではないはずだ。

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